※この記事はフィクションです。
初年度は断トツ最下位に終わったアへタンズ。
来年度の最下位脱出を目指し、アへタンズはドラフトに臨んだ。
~2020年度ドラフト~
いきなりこのドラフトの目玉と言える選手が現れたが、152kmの地点でアへタンズは一切の関与を禁止されている。アへタンズに150kmボーラーが入団することは不可能なのだ。
ドラフト1位 前野選手
ドラフト2位 飯岡選手
ドラフト3位 米野選手
ドラフト4位 玉田選手
ドラフト5位 入澤選手
ドラフト1位は暫定ミートCパワーFとアへタンズにふさわしい能力を持つ前野選手に。
ドラフト2位は走攻守揃った飯岡選手だが、能力判明の結果によってはチームを退団する危険性をはらんでいる。
ドラフト3位に米野選手を獲得できたのは幸運と言えるが、この選手も退団の危険がある。おそろしやアへタンズ。
帰国選手・FAにはアへタンズの条件に合う選手が現れず、泣く泣く参入を断念。
しかしトライアウトには条件に合う選手が多いかもしれない!
と期待に胸を膨らませるアへタンズ。
数多の選手の中から、アへタンズは岸選手と松永選手を獲得。
どちらも145km/hジャストと、アへタンズにとって大きい加入となった。
自らの成長のため、キャンプで鍛えぬく選手たち……。
オープン戦は3戦全敗だったが、シーズンに向けて気持ちを向けるスタッフ……。
最下位脱出を胸に、シーズンが開幕した。
オーダー
先発
先発は去年に近い形だが、最も変わったのはオープナーに松永選手が置かれたこと。
比較的豊富な中継ぎ陣に繋ぐ活躍を期待したい。
中継ぎ
今年は抑えに嘉弥真選手が座った。スタミナが低いことを逆手にとり、1イニングをきっちり抑えてもらう狙いだ。
野手
1番ⅮH エスコバー
2番センター 前野選手
3番セカンド 柴田選手
4番ライト 藤岡選手
5番サード 倉本選手
6番レフト 渡邊選手
7番ファースト 松本選手
8番ショート 大和選手
9番 田村捕手
注目すべきはやはり2番の前野選手。チーム最高(暫定)のミート力で大いに出塁してもらおう。
今年は4番に藤岡選手が座る形に。チャンスで大いに暴れてもらおう。
去年と似たようなオーダーながら、確実に違う形を見せているアへタンズ。
2年目の開幕戦、投手は秋山選手がマウンドに立ったが……
残念ながら敗北。
開幕戦の結果に気落ちしたのか、アへタンズは去年同様順位を落としていき、4月終了地点では他チームに大差をつけられていた。
悪い出来事は連鎖する。
なんとドラフト2位の玉田選手がパワーⅮだったことが発覚。
今冬の戦力外が決定してしまった。
更に、ドラフト3位の米野投手の球速も147km/hだったことが判明。
初年度のドラフト選手のうち、2人が規約違反により自由契約になってしまうという異例の事態となってしまったのだ。
そんな苦しい状況の中、夏後半のあたりから少しずつ試合結果が変わり始めた。
散発だった打線が、だんだんとつながるようになってきた。出塁すら少なかったものが、少しずつランナーが溜まるようになってきた。
「打ち勝つ」という結果が出始めたのだ。
少しずつだが、アへタンズの打線は成長を重ね、戦える打線へと変わりつつある。
最終結果は去年と変わらない最下位だが、勝率は1割以上向上。
アへタンズの成長を感じさせられるシーズンとなった。
活躍した選手
スタミナの低さを逆手にとった抑え起用は大成功。
接戦が多いアへタンズを勝利に導いた。
選手兼任監督は今年もチームを支える活躍を見せる。
来季もいぶし銀の活躍を期待したい。
二軍でノリノリを迎えた茶谷選手は、規定未到達ながらも3割二桁本塁打を達成。
覚醒しながらもパワーは49に抑えるという、アへタンズ愛を見せた。
タイトル
柴田選手がゴールデングラブ賞、茶谷選手が新人王を獲得した。
アへタンズの二年目……順位だけ見れば、去年と同じ最下位だった。
しかし誰の目にも、アへタンズの成長は明らかであった。たった1年しか経ってないとは思えないその成長速度は、他球団にこんな感情を与えた。
このままこのチームが成長していけば、いったいどうなるのか……と。
次回、転機の3年目!