タイトル通り。
今月末にアプデが行われることが下の記事より明らかになり、その際に村上選手のアプデ後の能力も発表されました。
ヤクルト・村上、ゲームでも“神キャラ”「パワプロ」最新データで最強打者の証「威圧感」取得
で、この村上選手の能力について、様々な批判が上がりました。個人的には7月末時点ならこんなもんじゃないのかな……? と思いましたがそれはそれとして。
その批判の中に、こんなものがありました。
「今のパワプロは特能の数が多すぎるから、基礎能力は低めになりやすい」
うん。
これが納得いきません。
「今のパワプロは特能がモリモリになりやすいから、基礎能力が低めになりやすい」
こっちなら分かります。
『特能の数が増えたから』それに応じて基礎能力が低めになるようになった。
この理論がひじょーに気に入らないのです。
もっと言うと、査定が気に入らないからってそれを特能の数が増えたせいにするのに強い違和感を覚えた。だからこの記事を私は書いているのです。
いえ、冷静に考えれば昔のパワプロより特能の数は異様なほど増えてます。20年前の基準に当てはめれば、今の方が基礎能力が低くなるのは当然です。そのため、上記の理論自体が間違ってるとは言い切れません。しかし、今のパワプロで基礎能力が低い選手が生まれてしまっている現状が、特能の数のせいとは思えない。ここが重要なのです。今のパワプロでも基礎能力を高くキープしたまま、特能も付けることは十分可能だと思っています。
それは何故かというと、特能は解釈の仕方で、幾らでも増やしたり減らしたり出来るからです。
どういうことかというと、例えばA選手とB選手がいたとします。A選手もB選手も2ストライク時の打率は同じなのに、A選手には粘り打ちがついてB選手には粘り打ちがつきませんでした。何故でしょうか?
A選手は普段の打率が.250だったのに対して、B選手は打率が.300だったためです。普段の打率と比較すると、A選手の方が2ストライク時に力を発揮すると言えます。だからA選手には粘り打ちが付き、B選手には付きませんでした。
といった感じで、解釈次第で特能の数は幾らでも上下出来るんです。
要するに、基礎能力と特能のバランスはあくまでも能力を査定する側が調整することであり、調整が上手くいかなかった責任を特能の数が多いことに背負わせるのは間違いではないか? ということが言いたいのです。
例えば、今回の村上選手の能力を例に上げてみましょう。はっきり言えば逆境◯と対変化球◯と決勝打は削れると思います。
逆境時の本塁打は55本中21本。多くはないので逆境◯は削れるでしょう。今年は対速球への弱さも克服されており、プロ野球データパークさんの数字を見ても特に弱さは感じません。変化球を特段打っているようにも見えないため、対変化球◯も取れます。決勝打は難しいところですが、1点ビハインド&同点時の打率は高くない他、clutchも現在はマイナスです。殊勲打自体はリーグ1位ですが、打撃成績が良い以上殊勲打が増えることは当然とも言えるので、決勝打を削ること自体が間違っているとは言えません。決勝打も取りましょう。
この三つを削って、ミートとパワーをあげる。それ自体がそこまで難しいか? という話です。
ただ、極論を抜きにして「特能の数が増えたから基礎能力とのバランス取りが難しくなったのでは?」ということであれば、それ自体は……正直分かります。
ただ、2020および2022で導入された特能は効果がそこまで大きくない(ちょっと主観込み)ところがあるので、例え特能モリモリでも基礎能力とのバランスはとれると思うのですが……まぁこれは別と致しましょう。
村上選手だけを挙げても仕方ないので、去年打率.296だったにも関わらずミートDだった荻野選手を例にしてみましょう。
・高めを極端に打っているわけではないためハイボールヒッターは削れます。
・猛打賞は10回ですが、643打席で打率.296にしてはそこまで多くもないので固め打ちも削ります。
この二つを削ってミートパワーをCにする。十分実現可能なラインと思えます。特能の数が増えたからミートがDになったとは言えないでしょう。
また、打率.340だったにも関わらずミートCだった近藤健介選手ですが、
これに至っては特能をどう加味したってミートCがおかしいだけの話です。こんなことの責任まで特能くんに押し付けないでやってください。彼は無実です。
ということで、査定する側の匙加減で特能と基礎のバランスは取れると思うんですよ。
重要なのはそこのバランスをどう取るかであって、基礎と特能という与えられた土台そのものに文句を言うことは少し間違ってるんじゃないかな……? と思いました。
そして査定に文句を言っている皆。自らも査定を始めよう。そしてパワプロブログを立ち上げよう。
文句を言う暇があれば作りましょう。そしてそれを公開しましょう。自分だけの査定観ではなく、他者の査定観と擦り合わせることの喜びと苦しみを覚えましょう。
なんなら今からパワプロブログを立ち上げてこの件について見解を述べよう。さぁ! さぁ!
意見、反論、気に入らないことがあればコメントまで。
ツイッターアカウントがあれば私のTwitterに突撃しても問題ありません。
ただ言い方は気を付けてください。ぶん殴られると私は泣きます。ガラスのハートなので。あと空リプもやめてくださいと言いたかったのですが、僕もよくやるので偉そうなことは言えませんでした。
査定が皆さんにとって文句を言うだけのものではなく、野球の楽しみ方の一つになってくれる。そんな世界を楽しみにしています。