※この記事はフィクションです。
4年目にして初のAクラス入りという快挙を成し遂げたアへタンズ。
もはやアへタンズは強豪球団になりつつある。戦力補強のためのオフシーズンが始まった。
……が、その前に悲しいお知らせが。
長らくアへタンズを支えてきた牧田投手が、ついに引退。
4年間、文字通り下からアへタンズを支え続けた。
お疲れさまでした。
くよくよしてばかりはいられない。アへタンズにはドラフトが待っているのだ。
こうして迎えた4年目のドラフト。
いきなり怪物ルーキーを発見したが、アへタンズには無縁の存在。無視である。
規約違反ダブル2の二刀流は無視し、アへタンズは高校ナンバーワン投手の異名を持つ池永選手を指名。
競合するかと焦ったが、無事単独指名に成功した。
ドラフト1位 池永選手
ドラフト2位 木下選手
ドラフト3位 堀部選手
ドラフト4位 渡部選手
ドラフト5位 小田原選手
小田原選手は規約違反の可能性がゼロという素晴らしい選手。
初の投手not規約違反が決定した。おめでとう。
去年こそ西投手を獲得できたものの、やはりFAで規約違反でない選手を取ることは叶わず。
ならばと自由契約を調べると、こちらは大豊作。
涌井投手、山口俊投手、石川投手を獲得した。
ちなみに高梨投手も拾えそうだったが、146km/hだったので泣く泣く断念。
ドラフト、トライアウトと共にレベルの高い選手を獲得し、気分良くキャンプに向かったアへタンズ。
例年のごとく筋肉を付けないように体を鍛えぬくアへタンズ。
去年Aクラスだったこともあってか、雰囲気も良い中でキャンプは行われた。
オーダー
先発
今年は戦力外から拾われた涌井投手と山口投手がローテ入り。
大エース西投手のもと、勝利のために投げぬく。
中継ぎ
殆ど去年と同じ陣容だが、大きく変わった点が一つある。
ベテランの増加によりスタミナが持たなくなったため、中継ぎを8人体制に変更。
スタミナ切れを防ぐ構えとなった。
野手
1番ⅮH 茶谷選手
2番センター 柳町選手
3番レフト 渡邊選手
4番 ライト 藤岡選手
5番サード 平沼選手
6番ファースト 松本選手
7番ショート 宜保選手
8番セカンド 柴田選手
9番キャッチャー 加藤選手
こちらは殆ど去年と同じスタメン表だが、衰えの激しい大和選手に代わり、宜保選手がショートに入った。
既にアへタンズの強さは全ての球団が認めている。
メディアからも優勝候補と謳われ、自信をを深めていくアへタンズ。
今年は間違いなく勝てる。そんな確信めいた気持ちを持ち、アへタンズは5年目の開幕戦を迎えた。
アへタンズの開幕投手はエース、西投手。
予想通り、ロースコアで試合が進み……
9安打で1得点という相変わらずのアへタンズクオリティを見せ、開幕戦を見事勝利。
やはり今年のアへタンズはいける。
アへタンズはこの勝利で勢いに乗り、前半戦が終わるころには……
アレェ( ゚д゚)?
なんと、アへタンズは気付けば定位置の最下位になっていた。
なんとかして最下位の沼から抜け出そうと、もがきにもがくアへタンズだが、逆にどんどん最下位にハマっていく。
結局それから抜け出すことは叶わず……
アへタンズは5年目のシーズンを最下位で終えた……
アへタンズ低迷の理由は、得点効率の悪さ。
安打は出るが返す存在がいない。去年は高い得点圏打率でなんとかごまかしていたが、今年はそのごまかしが利かなかったのだ。
活躍した選手
チーム唯一の3割と奮闘した4番打者。
微衰退期に入ってきているが、まだまだ活躍してもらいたい選手だ。
タイトル
西投手、柴田選手がゴールデングラブ賞を獲得。
藤岡選手が最多安打を獲得した。
勝負の年だった5年目、まさかの最下位に落ちてしまったアへタンズ。
決して運が悪かったわけではなく、あくまで実力不足によるもの。
アへタンズのスタミナ不足&決定力の無さ。この二つに立ち向かわなければ勝利はない。
しかしアへタンズは、ある「秘策」を用意していた……
次回、反撃の6年目!